小さいとき、武田鉄矢、桃井かおりと高倉健の珍道中のような映画を両親が見ていて、
それを脇で見ていた自分。
名言「お前みたいのを草野球のキャッチャーゆうんや」「ミットもないっちゅうこっちゃ」
が子供の自分に面白いわけもなく。でも不思議に印象に残っている映画だった。
それとともに、北海道への憧憬を強く感じたのだった。
大人になってみかえしてみて、映画の内容も面白く、役者3人の魅力が存分に発揮された
作品だと思った。しかし、何気に武田鉄矢の俳優デビュー作とは。才能見出したのは監督なのか
誰なのかわからないがすごい。ここから「僕はしにましぇーん」が生まれたのか。
その後、何度か北海道は旅行で訪れたが、夕張は無縁だった。
仕事で北海道を廻るようになり、帯広での仕事が早く終わり札幌への帰りの途中、
占冠を過ぎたあたりを車で走っていて、そういえば、と思い出し現地を訪れてみることにした。
道東道を夕張で降り、夕張国道(462号)を北上する。セイコーマートでお茶を買い更に北上。
道路沿いに石勝線支線が走っているが一度も列車とすれ違うことはなかった。
団地を過ぎたあたりで右折するのだが、一度行き過ぎてしまいUターン。これも楽しい。
看板のある方へ砂利道を上っていくと、駐車場があり到着。平日なので自分の車のみ。
進むと案内板が。

大人500円。ちと高いような。しかし、破綻した市の観光施設を引き継いでいる民間業者なのでやむを得ないか。
保存して管理してもらえるだけでもありがたい。
映画で健さんが躊躇した風呂屋のあたり(今は影も形もない)。さらに進むと小屋があり、おじさんがチケットを販売している。
そこからはもう、あの炭鉱住宅のならびが。

物干しのある広くなった所の先から見下ろす。高台にあることがわかる。
夏だけど、風が涼しく心地いい
住宅が記念館になっているので入ってみると、

いきなり、鉄矢の赤いファミリアが。

さらに奥へ進むと、映画の映像。備品など。

内装も再現されていた。


そして何よりも、壁いっぱい天井いっぱいの黄色いハンカチ。
ではなく、訪れた人が幸せへの想いを綴る黄色い色紙。
みんなそれぞれの幸せへの想いが。
震災1年後だったので、なかには涙なくして読めないものもあった。
自分はというと、書こうと思ったがうまくまとまらず、
適当に書くのも、もったいない気がして何も書かず。
再度、表へ出て少し佇んでからここを後にした。帰りは年配の夫婦とすれ違った。
リアルタイムで映画を知る人も少なくなり、今後は訪れる人も減っていくのだろうか。
今度来るときは黄色い紙に何か書きたいと思うだろうか。
★★★★(映画への思い入れ度による)
幸福の黄色いハンカチ想い出広場
北海道夕張市 日吉5



